運用開始後に利用する便利な機能
この章では、運用開始後に、運用担当者が利用できる便利な機能について説明します。
担当者ログイン状況を確認する
現在 FastHelp5 / FastAnswer2 にログイン中の担当者を一覧で確認することができます。
また、FastHelp5 / FastAnswer2 ライセンスの利用状況を確認できます。
[担当者管理] - [担当者ログイン状況] から操作します。
- メニュー別機能
- 担当者のログイン状況 および ライセンス利用状況を確認する手順については、以下を参照してください。
- 「担当者管理 - 担当者ログイン状況 - 担当者のログイン状況を確認する」
- ポイント
-
- 担当者が FastHelp5 / FastAnswer2 にログインすると、1 ライセンスが消費されます。ライセンス数はログインするブラウザ単位で管理されているため、同じ担当者が複数のブラウザからログインした場合は、複数のライセンスが消費されます。
担当者を強制ログアウトする
ブラウザの異常終了などにより、FastHelp5 / FastAnswer2 が異常終了した場合に、担当者のログアウト処理が正常に行われずログインしたままの状態となり、処理を継続できないことがあります。そのような時に、管理者が手動で、担当者を強制的にログアウトさせることができます。
[担当者管理] - [担当者ログイン状況] から操作します。
- メニュー別機能
- 担当者を強制ログアウトする手順については、以下を参照してください。
- 「担当者管理 - 担当者ログイン状況 - 担当者を強制ログアウトさせる」
- ポイント
-
- 担当者のログアウト処理は、通常、担当者が [ログアウト] をクリックして FastHelp5 / FastAnswer2 を終了した時に行われるので、管理者が強制ログアウトを行う必要はありません。
- 強制ログアウト処理を行った時に担当者が処理の実行中であった場合は、その担当者が、次に保存や検索などの操作を行ったタイミングで [ログイン] 画面が表示されます。ログインすると、強制ログアウト前に行っていた処理を継続することができます。
担当者の "アカウントロック" を解除する
担当者が FastHelp5 / FastAnswer2 のログインに複数回失敗したり、パスワード有効期限が切れた場合に、アカウントロック の状態となり、ログインできなくなることがあります。そのような時に、管理者が手動で、担当者のアカウントロックを解除することができます。
[担当者管理] - [担当者] から操作します。
- メニュー別機能
- 担当者のアカウントロックの解除手順については、以下を参照してください。
- 「担当者管理 - 担当者 - 担当者アカウントのロックを解除する」
- ポイント
-
- 担当者の [アカウント状態] は、以下の種類があります。
- 使用可能
- ロック (アカウントロックの状態)
- パスワード有効期限切れ (担当者パスワードの有効期限が切れた状態。パスワードを再設定する必要がある。)
- 担当者の [アカウント状態] は、以下の種類があります。
データをダウンロードする
FastHelp5 / FastAnswer2 では、コールデータや、各種マスタデータなど、様々なデータをダウンロードすることができます。 データは CSV 形式、 XLS 形式、および XLSX 形式で出力できます。
ダウンロードしたいデータの一覧エリアから、対象項目や並び順などを選択し、ダウンロードすることができます。
- 各種仕様詳細
- ダウンロードできるマスタについては、以下を参照してください。
- 「入出力ファイルフォーマット 一覧 - 入出力機能一覧 - ダウンロード処理対象マスタ」
- 共通操作
- データダウンロードの手順については、以下を参照してください。
- 「基本操作 - データを処理する - ダウンロードする」
- ポイント
-
- ダウンロード対象項目は、標準の CSV フォーマットや [CSVレイアウト] 機能で作成したフォーマットから指定できます。また、マスタの項目から任意の項目を指定してダウンロードすることもできます。
- 各種仕様詳細
- 標準のCSVフォーマットは、以下を参照してください。
- 「入出力ファイルフォーマット 一覧 - CSVレイアウト 標準レイアウト定義一覧」
- 運用ガイド
- [CSVレイアウト] の設定については、以下を参照してください。
- 「(支援機能)各種データ一括登録 - [CSVレイアウト] を設定する」
- [CSVレイアウト] 機能を利用して、ダウンロードとアップロードのフォーマットを統一することができるため、ダウンロードしたファイル内の項目の値を修正したり、一括変換した後で、 そのファイルをそのままアップロードすることができます。
ユーザがオプション項目を追加できるアップロード対象 ([コール]、[顧客]、[施設]、[製品]) については、[業務グループ] や [運営元] を指定した上でダウンロードする必要があります。[業務グループ] や [運営元] の指定方法については、[ヒント] アイコンをクリックすると表示されるヒントを参照してください。 - 顧客情報保護のため、[顧客] マスタの一部の情報をマスキングする機能を "データマスキング" といいます。データマスキングによりマスキング設定された項目は、ダウンロード対象にはできません。
- 運用ガイド
- データマスキングの設定手順については、以下を参照してください。
- 「セキュリティ関連設定 - [データセキュリティ] を設定する」
- ダウンロード対象項目は、標準の CSV フォーマットや [CSVレイアウト] 機能で作成したフォーマットから指定できます。また、マスタの項目から任意の項目を指定してダウンロードすることもできます。
データの定期ダウンロードを実行する
顧客などのマスタデータ および コールなどのトランザクションデータについて、ダウンロードを定期的に行うことができます。 コールや FAQ の週次集計など、定期的に出力するレポート処理に利用することができます。
[データ管理] - [ダウンロード処理] で次の内容を設定します。
- ダウンロード設定 (ダウンロード対象マスタや出力先など)
- ダウンロード条件
- ダウンロード項目
- ダウンロード処理実行スケジュール
- ダウンロード処理後のメール通知
上記を設定後、ダウンロード処理を [確定] すると、設定したスケジュー ルでデータの⼀括ダウンロードが実行されます。
ダウンロード処理を設定する
[設定] タブで、ダウンロード処理をするマスタと、ダウンロードファイルの出力先などを設定します。
[条件設定] タブで、ダウンロード対象データの出力条件を設定します。
[ダウンロード項目] タブで、ダウンロード項目を選択します。また、"標準フォーマット" または 作成済みの [CSVレイアウト] から、ダウンロード項目を選択することができます。
- メニュー別機能
- [ダウンロード処理] の作成手順については、以下を参照してください。
- 「データ管理 - ダウンロード処理 - [ダウンロード処理] を登録・編集する - [ダウンロード処理] を新規登録する」
- ポイント
-
- [設定] タブの [ダウンロード対象] で、ダウンロードしたいマスタを選択します。
- 各種仕様詳細
- [ダウンロード処理] の対象マスタについては、以下を参照してください。
- 「入出力ファイルフォーマット 一覧 - 入出力機能一覧 - ダウンロード処理対象マスタ」
- [設定] タブの [ファイルをZip圧縮する] をオンに設定すると、ダウンロードファイルを ZIP 形式で圧縮し、ダウンロードできます。
- [設定] タブの [規定フォルダに出力する] をオンに設定すると、ダウンロードファイルを、システム環境変数 DOWNLOAD_RESERVATION_OUTPUT_DIR で設定した格納先に保存します。オフの場合は、[ダウンロード処理詳細] パネルの [ダウンロードファイル] 項目より、手動でダウンロードします。
- [条件設定] タブには、[設定] タブの [ダウンロード対象] で指定したマスタの検索条件が表示されるので、ダウンロードしたいデータの条件を設定します。たとえば、ダウンロード処理を実施した当日に更新されたデータをダウンロードしたい場合は、[更新日時] を "当日" に設定します。
- [ダウンロード項目] タブの [CSVレイアウト] は、"標準フォーマット" または [CSVレイアウト] で作成したレイアウトから選択します。
- 運用ガイド
- [CSVレイアウト] の設定手順については、以下を参照してください。
- 「(支援機能)各種データ一括登録 - CSVレイアウトを設定する」
- 各種仕様詳細
- 標準フォーマットの詳細については、以下を参照してください。
- 「入出力ファイルフォーマット 一覧 - CSVレイアウト 標準レイアウト定義一覧」
- ダウンロード対象が [コール] である場合に、[添付ファイルを出力する] チェックボックスをオンにすると、コールの添付ファイルを出力することができます。 添付ファイルは ZIP ファイルに圧縮してダウンロードされます。
ダウンロード対象の添付ファイルサイズの合計が、既定の上限を超える場合、システム負荷を防ぐため、FastHelp5 / FastAnswer2 はダウンロードを実行しません。[添付測定] をクリックすると、添付ファイルのサイズを計算し、ダウンロード可能かどうかを確認することができます。
なお、ダウンロードできるファイル サイズの上限は、システム環境変数 DOWNLOAD_CALL_ATTACH_MAX_SIZE で設定できます。
- [設定] タブの [ダウンロード対象] で、ダウンロードしたいマスタを選択します。
[スケジュール設定] を設定する
ダウンロード処理の実施スケジュールを、[設定] タブの [スケジュール設定] グループで設定します。
- アップロード処理を 1 回だけ行いたい場合は、[実行モード] で "臨時実行" を選択し、[処理予定日時] を設定する。
- 基幹システムとの連係などで、同じマスタに対するアップロード処理を定期的に行いたい場合は、"定期実行" を選択し、[定期実行設定] を設定する。
- メニュー別機能
- ダウンロードスケジュールの設定手順については、以下を参照してください。
- 「データ管理 - ダウンロード処理 - [ダウンロード処理] を登録・編集する - ダウンロードスケジュールを設定する」
[メール通知設定] を設定する
ダウンロード処理の実施結果をメールで通知する設定ができます。
メッセージで通知することもできます。
- メニュー別機能
- ダウンロード通知の設定手順については、以下を参照してください。
- 「データ管理 - ダウンロード処理 - [ダウンロード処理] を登録・編集する - ダウンロードメール通知を設定する」
ダウンロード処理を確定する
ダウンロード処理を実施するには、ダウンロード処理を [確定] します。
ダウンロード処理を確定すると、[実行モード] が "臨時実行" の場合は、直ちにダウンロード処理が実施されます。"定期実行"の場合は、[処理状態] が “処理待ち” に変わり、指定した日時にダウンロードが実施されます。
- メニュー別機能
- ダウンロード処理の [確定] 手順については、以下を参照してください。
- 「データ管理 - ダウンロード処理 - [ダウンロード処理] を登録・編集する - ダウンロードを確定する」
- ポイント
-
- ダウンロード処理は保存しただけでは実行されません。[確定] をクリックすることで実行されます。何らかの原因によって、ダウンロード処理の確定に失敗した場合は、エラーとなり、詳細が [ログ] タブから確認できます。
- ダウンロード処理の [処理状態] で、現在の状態を確認することができます。
"未処理" : ダウンロード処理の確定前
"処理待ち" :ダウンロード処理を確定し、処理実行待ち
"処理中" : ダウンロード処理実行中
"処理済み" : ダウンロード処理実行後 - ダウンロード処理の実行後、処理結果 ( "正常" または "エラー" ) が [処理結果] に表示されます。また、ダウンロード処理の結果詳細は、[ログ] タブで確認できます。
([メール通知設定] を設定することで、ダウンロード処理の処理結果を通知メールで確認できます。) - 定期実行するダウンロード処理は、ダウンロードが実施された時、次回のダウンロードを行うためのダウンロード処理を自動登録します。
[システム環境変数] を調整する
[システム環境変数] は、システム内部で自動的に行われる処理のために必要な設定です。 システム環境 変数は、一旦導入時に設定すれば、通常その後に変更する必要はありません。
- メニュー別機能
- システム環境変数の確認手順については、以下を参照してください。
- 「システム管理 - システム環境変数 - [システム環境変数] を確認する」
- システム環境変数の編集手順については、以下を参照してください。
- 「システム管理 - システム環境変数 - [システム環境変数] を編集する」
- 各種仕様詳細
- システム環境変数の詳細については、以下を参照してください。
- 「システム環境変数 - システム環境変数 - システム環境変数」
- ポイント
-
- システム環境変数で、作業領域と保存場所のディレクトリを初期値から変更する場合は、必ず実際に存在するディレクトリを指定してください。
また、システム環境変数で指定したディレクトリに置かれたファイルは、FastHelp5 / FastAnswer2 が自動的に削除する場合があるので、重要なファイルを置かないよう注意してください。 - ディレクトリを指定する時は、最後に必ず スラッシュ “/” を付けてください。
- ライセンスキーを変更する場合は、“システム管理者(fhadmin)” でログインします。
- システム環境変数で、作業領域と保存場所のディレクトリを初期値から変更する場合は、必ず実際に存在するディレクトリを指定してください。
[サイト環境変数] を調整する
FastAnswer2 では、サイトごとにサイト環境変数を設定することができます。サイトを追加すると、そのサイトの環境変数が自動的に作成されます。
サイト環境変数は、[サイト管理] - [サイト環境変数] で設定できます。
- 各種仕様詳細
- サイト環境変数の内容については、以下を参照してください。
- 「初期データ - サイト環境変数」
サービスの処理状況を確認する / 手動で実行する
FastHelp5 / FastAnswer2 では、一定の時間ごとに自動で実施している処理を "サービス" と呼びます。[サービス管理] - [サービス設定] メニューから "サービス" の状況を確認できます。
必要に応じて、サービスの実行を一時的に停止したり、次回スケジュールを待たずに即時実行させたりすることができます。
FastHelp5 / FastAnswer2 のサービスには、以下の種類があります。
【通常サービス】
アラートチェックや通知メール送信など、5分程度の間隔で常時実行しているサービスです。
【定期サービス】
レポート用データの更新など、 日次や月次で定期的に実行しているサービスです。
【ユーザ設定サービス】
FastHelp5 / FastAnswer2 管理者が定義した、定期ダウンロード処理やアップロード処理などのサービスです。
- メニュー別機能
- 【通常サービス】の手動実行については、以下を参照してください。
- 「サービス管理 - サービス設定 - [通常サービス] を手動で操作する」
- 【定期サービス】の手動実行については、以下を参照してください。
- 「サービス管理 - サービス設定 - [定期サービス] を手動で操作する」
- 【ユーザ設定サービス】の手動実行については、以下を参照してください。
- 「サービス管理 - サービス設定 - [ユーザ設定サービス] を手動で操作する」
- 各種仕様詳細
- 【通常サービス】の詳しい内容については、以下を参照してください。
- 「サービス一覧 - 通常サービス一覧 - 通常サービス一覧」
- 【定期サービス】の詳しい内容については、以下を参照してください。
- 「サービス一覧 - 定期サービス一覧 - 定期サービス一覧」
- ポイント
-
- 複数台のアプリケーションサーバで FastHelp5 / FastAnswer2 を構成する場合、サービスは 1 つのサーバでのみ実行されます。
[サービス設定一覧] パネルの [実行サーバ優先度設定] をクリックして、サービス実行サーバの選択の優先度を設定できます。(サービスは、優先度が最上位のサーバで実行されます。ただし、該当サーバが停止している場合などには、下位のサーバで実行されます。)- メニュー別機能
- サービス実行優先度の設定手順については、以下を参照してください。
- 「サービス管理 - サービス設定 - [サービス] を実行するサーバの優先度を設定する」
- 複数台のアプリケーションサーバで FastHelp5 / FastAnswer2 を構成する場合、サービスは 1 つのサーバでのみ実行されます。
各種ログを確認する
FastHelp5 / FastAnswer2 システムが出力する各種ログを、[サービス管理] - [ログ] からダウンロードして、確認することができます。
アップロード / ダウンロードログ、通知メールログ、HTTPアクセスログ、各種エラーログ などをダウンロードできます。
- メニュー別機能
- ログのダウンロード手順については、以下を参照してください。
- 「サービス管理 - ログ - [ログ] をダウンロードする」
- 各種仕様詳細
- [サービス管理] - [ログ] メニューよりダウンロードできるログファイルの内容については、以下を参照してください。
- 「入出力ファイルフォーマット 一覧 - ログファイルタイプ一覧 - ログファイルタイプ一覧」
不要なデータを削除するには
コールカテゴリや製品などのマスタをFastHelp5 / FastAnswer2に登録して運用した後に、業務内容の変更などでマスタデータが不要になった場合、そのデータを "削除状態" にすることができます。
"削除状態" をオンにしたデータは、コールの作成時には表示されませんが、コールの検索時などには表示されるので、過去に利用していたデータを使って問題なく検索や分析を行うことができます。
また、"削除状態" をオフにすれば、再びコール作成時に利用できます。
マスタデータを間違えて登録してしまった場合など、マスタデータを物理的に削除したい場合は、データの削除を行います。
削除したデータは、元に戻すことができません。
- 共通操作
- データを削除状態に更新する手順については、以下を参照してください。
- 「基本操作 - データを削除状態に更新する」
- データを削除する手順については、以下を参照してください。
- 「基本操作 - データを削除する」
- ポイント
-
- データを削除状態に更新する際に、そのデータを参照している他のデータが削除状態となっても問題がないかをチェックします。
- 各種仕様詳細
- マスタごとの削除状態更新条件については、以下を参照してください。
- 「マスタ削除条件 - マスタ削除状態更新条件」
- データを削除する際に、そのデータを参照している他のデータがないかをチェックします。
- 各種仕様詳細
- マスタごとの削除条件については、以下を参照してください。
- 「マスタ削除条件 - マスタ削除条件」
- データを削除状態に更新する際に、そのデータを参照している他のデータが削除状態となっても問題がないかをチェックします。